公務員は借りやすい?公務員の住宅ローン事情の現状

一般的に、公務員は他の職業の会社員よりも住宅ローンが組みやすいと言われています。それは今では神話のようになってしまった、公務員は安定しているという思い、すなわち「公務員はクビにならない」「公務員の給料は減らない」という信念にも似た思惑を融資する側が持っているからです。

最近では公務員でも審査が厳しくなりつつありますが、まだまだ他の職業に比べれば融資は受けやすいのが現状です。ただし、いくら公務員でも借金があったり他のローンを多額に組んでいたりすると審査に通らなくなってしまいますので、住宅ローンを組みたい場合は、まずそれらの借金やローンを完済しましょう。

そして公務員が住宅ローンを組むときに一番気をつけなければならないことは、無理な組み方をしない、ということです。

優遇される、ということは金利を低く抑えられたり、普通では借りられない金額でも融資可能であったりということです。例えば一般的に住宅ローンを組む場合、余裕を持って返済できるのは年収の5倍までと言われています。どこから借りるかでまた違ってきますが、どんなに頑張っても一般的な年収の会社員がローンを組めるのは年収の7倍くらいが上限です(頭金やその他の条件で変わってきます)。

しかし公務員であると、年収の10倍でも可能である場合があるのです。もちろん銀行や応対した人によって融資額は変わってきますが、年収の10倍というのは返済のことを考えるとあまりにも無謀です。

公務員は安定している、というのはひと昔前のお話。現在公務員であっても、年収の10倍のお金を完済できるとは限りません。

公務員だから大丈夫、と言われて多額の融資額を提示されても、これなら大きな家に住める、土地が高いところでもこの金額なら買えるかも、と舞い上がらずに、冷静になって、月々の返済はいくらになるのか、それで本当にやっていけるのかを考えてみてください。

昨今、無謀な住宅ローンを組んでしまって返せないという事例が増えています。公務員だからたくさん借りられる、という認識はやめて、無理のない返済プランで住宅ローンを組むことをお勧めします。

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